私達はスポーツスターを快適に乗れるようにするパーツ開発を続けてきました。乗り心地を良くする為のリアサスペンションとフロントフォークスプリング、ノッキングやオーバーヒートを防ぐ為のインジェクションコントローラー。この三つを装着することで、ハーレーらしさはそのままにとても乗りやすいバイクになります。
初めてスポーツスターに乗った際にはあまりに扱いづらく乗る機会が激減してしまいましたが上記三点のパーツを装着することで、扱いやすくなり、スタッフとツーリングに行く時もスポーツスターで行くようになりました。
しかし、スタッフが乗っている400cc単気筒バイクのマフラーと比べても、スポーツスターのマフラー音は静かで迫力がありません。折角スポーツスターに乗っているのだから、ハーレーダビッドソンらしいマフラーのサウンドを手に入れたいと思うようになってきました。スポーツスターのマフラー開発コンセプトはハーレーダビッドソンらしいサウンドと鼓動感。そしてパワーです。
試作第一号はフルエキで製作しました。スポーツスターに限らず、国内で販売されるハーレーは厳しい排ガス規制をクリアする為に抜けを悪くしています。そこで排気ガスの抜けの良いマフラーを作ってみたところ、あっさりとかなりのパワーが出ました。
抑えられていたパワーがマフラーを交換することで開放された印象です。しかし音がうるさすぎてしまい長時間乗車していると頭が痛くなってしまうほどでした。また単純に抜けを良くしただけでは低速時のトルクが若干犠牲になってしまい走り出しはいつもよりも多めにアクセルを回さなければいけない状態でした。
そこで出来る限り音量を絞りつつ性能を生かしきる事を目標に新しいマフラーの開発に着手しました。
ワールドウォークのマフラー開発史上、もっともシャーシダイナモによるパワーチェックを繰り返して作りました。
今までのマフラーと違い既に完成していたインジェクションコントローラーを使って様々なセッティングを試しました。
もちろん大前提はポン付けでしっかりとパワーが出ることです。
最終的にはフルエキではなく、低コストで作ることが可能で、安価で提供することができるスリップオンマフラーを選択しました。
サイレンサーの素材には、性能や見た目の劣化が少ないステンレスを採用しました。
商品名は「スポーツスターの力を開放する。」という意味をこめてスポーツスター用 アンリーシュパワーマフラーと名づけました。
まずはスポーツスターのノーマルマフラーとアンリーシュパワーマフラーを装着し、シャーシダイナモテストを行った結果をご覧下さい。
ノーマルマフラー装着時の最高出力は57馬力。
アンリーシュパワーマフラーは68.2馬力。
数字で見ても、大きな差が出ていますが、運転すれば誰が乗っても体感できるぐらい違いがはっきりしています。
クラッチレバーを少し離すだけでぐぐっと車体を前に進めるトルク感はスポーツスターのノーマルマフラーでは体感できません。
また全域でパワーアップする為、アクセルのレスポンスが非常に良くなり、車線変更の際にはスムーズに車線変更が可能です。
どのギアでもノーマルマフラーだとギクシャクするような低回転域も使えるようになる為、
早めのギアチェンジが可能になり燃費を向上することも可能です
音量をおとす意味でバッフルを装着しましたが、マフラー内部に排気抵抗を作ることで、排圧をかけ、
低速のトルクを犠牲にすることなく高速まで一気に伸びる特性も生まれました。
スポーツスター用アンリーシュパワーマフラーの
アイドリングでの近接排気音は90デシベル。常用域の3000回転付近での排気音は100デシベル程度です。
他の有名な社外マフラーと音量を比べるとパンチアウトしていない北米マフラーより音量が大きく、スクリーミンイーグルより音量が小さいぐらいです。
バッフルは脱着可能ですが、かなりの爆音になってしまうので気をつけてください。
またバッフルを装着することで、排圧を掛けているためバッフルを外しても性能が上がるわけではありません。
低音の効いた歯切れの良いサウンドや優れたトルク特性はエンジンの振動と相まってスポーツスター特有の鼓動感を感じさせ
所有する喜びを得ることができます。
スポーツスター用アンリーシュパワーマフラーはポン付けでも充分に性能を発揮しますが、燃料の噴射方法にフューエルインジェクションを採用した 2007年式以降のモデルは更にインジェクションコントローラーで燃料の噴射料を調整すると最高出力こそ変わらないものの、更に全域でパワーアップします。
2004年式~2007年式の燃料の噴射方式にキャブレターを採用したモデルも、キャブレターのセッティングの変更をお勧めいたします。
鉄メッキのマフラーとと比べて、光沢はどうですか? | |
ステンレスのポリッシュ仕上げですので、マフラー表面はとてもきれいです。 | |
ステンレスのマフラーは焼けてきませんか? | |
ステンレスは徐々に焼け色が付きます。焼けて焼け色がついていくのが良いと言う方もいますが、気になるようであれば、焼け色をおとす溶剤を使うときれいに落とすことができます。 | |
もともとガソリンの噴出量が少ないセッティングなのに、排気効率だけ良くして問題ありませんか? | |
シャーシダイナモの結果を見て頂ければわかるとおり、マフラーポン付けでパワーアップします。運転しづらくなる事はありませんが、スポーツスター独特のアイドリング回転数付近のギクシャク感までは改善されません。 |
適合車種 | スポーツスター 年式:2004年式~2013年式 XL883 XL883C XL883L XL883N XL883R XL1200C XL1200L XL1200N XL1200R XL1200V XL1200X |
アンリーシュパワーマフラーを装着してからは、各ギアが2000回転以下に落ちてもギクシャクしないで走れた事は、ビックリしました。
今までは2000回転以下に落ちるとガクガクしはじめ、町乗りでは非常に走りづらく、3速でしか走れませんでしたが、アンリーシュパワーマフラーに替えてからは4速、5速で走れて、燃費も向上するでしょう。
低速でのパワー(トルク)が上がったのだと思います。音量は個人の好みもありますが、若干、大きめです。
日中は良いですが、深夜の住宅街は、きついかも!
自分的には好きですが。高回転から低回転に落ちる時にパンパンパンと音が抜けますが、余り気になりませんでした。これからのツーリングが楽しみです。